戦後の混乱の中、経済・住宅事情、家族状況、心身の障害などのため援助を必要とする高齢者の生活は極めて窮迫していました。このような高齢者を支援するため、1,200人を超す大田区内の婦人団体の人々が2年間にわたり、募金、バザーなど「草の根」の運動を展開し、昭和37年9月に法人設立、養老施設池上長寿園(現在の養護老人ホーム池上長寿園)が開園しました。
昭和63年10月には、家庭では継続的な介護や支援が困難な高齢者のため、大田区が設置・開設した特別養護老人ホーム羽田及び羽田高齢者在宅サービスセンターの運営を受託しました。その後も、大田区の高齢者福祉施策に基づき、区立施設の受託運営を担うようになり、平成18年からは、大田区指定管理者として多くの区立施設を経営するとともに、法人のルーツである養護老人ホーム池上長寿園、ヘルパーステーションやケアプランセンターを自主事業として設置・経営しています。
また大田区は、平成27年度に特別養護老人ホーム及び併設高齢者在宅サービスセンターの一部(羽田・池上・大森)の民営化を決定しましたが、その運営法人にはこれまでの実績が評価され、池上長寿園が選定されました。
法人理念
社会福祉法人池上長寿園は、「高齢者の幸福は地域全体の暖かい愛情と熱意の結集により成就する」という設立時の想いを大切に60年の歴史を紡いできました。そうした歴史を踏まえ、多様化する今日の課題に対して常に挑戦し、人々が結び合える地域共生社会の実現につながる道を切り拓いていきます。
経営方針
刻々と変化する社会情勢や顧客ニーズに適応するため、顧客価値を創造し続ける人財・仕組みを確立し、持続可能な池上長寿園に成長していきます。
行動基準
SHSTは、Safety(安全)、Hospitality(おもてなし)、Smile(笑顔)、Team work(共創)の頭文字をとったもので、法人職員がサービスを提供するための判断や行動の源となっています。職員のみならず、ご利用者、ご家族、地域の方々を含めたすべての人達がチームの一員であり、お互いに支え合いながら、過ごせる時間を創り上げます。